エッセイ
第4部 悲鳴
夫が休みの日に長男を連れて先生からメモをもらった病院へ向かった。
その病院は少し山の上に建っていてまだ改装されたばかりのようで木造作りの落ち着いた雰囲気だった。
木々は青々と茂り木々の下で悠然とまるで木々の延長のようにその病院は建っていた。
私は外観が一目で気に入り中へ足を踏み入れた。
長男は「何の病院?何の病院?」と何度も訊いてきていた。
「大丈夫。ママの病院だから」
長男は納得していないようでキョロキョロと院内を見回していた。
夫は長男の手を握っていたがふりほどかれ長男はおもちゃのコーナーで遊んでいた。
私は名前を呼ばれるとまず1人で診察室へ入った。
「こんにちは」
若い女医さんだった。
「旦那様は一緒ではないのですか?」
私は夫にもっと育児を手伝ってもらいたかったので1人で相談をして先生から夫に育児の大変さを説明してもらおうと思っていた。
それをそのまま先生に告げた。
「よほどお困りのようですね」同情するように呟いた。
「はい、疲れています。
長男は物事に集中しだすと止まらないんです。私が何度声を掛けても止まりません。
例えばブロックで遊んでいて夕飯の時間になる前に声を掛けます。一緒に片付けようね、って。
でも聞こえていないんです。そして今度は長男の顔を見て夕飯だよ、一緒に片付けようね、とブロックを握らせると奇声を発しだします。
次男がそれを聞いて恐がって泣いて・・・
とにかくどうしたらいいものかと。
育児はほとんど私がしています。
よそのご家庭でもそうかもしれません。
でも夫の休みは平日です。土、日がたまらなく辛いんです」
そこまで話すと涙が出てきた。
うつ病と言われた辺りから涙のコントロールも出来なくなっていた。
とにかく苦しかった。
毎日の洗濯、掃除、夕飯作り・・・
へとへとだった
→ 先生はうんうんと熱心に聞いてくれた。
「ちょっとお子様を中に通してもらえませんか?」
間もなく夫と長男が病室に入ってきた。
長男はいきなりベッドに飛び乗りひと暴れした後先生の背後に回って聴診器を引っ張り出した。
先生は嫌な顔ひとつせず優しく他に注意を促せたが難しく、看護士さんを呼んで
「遊びに行っておいで」
と告げた。
長男は名残惜しそうに診察室から出て行き先生と私と夫だけになった。
「学校の先生の言われた通り自閉症の一種かもしれません。
こちらではカウンセリングは出来ますがこの近くに療育センターと言う病院があります。
そこで検査を受けてください。」
私は半分失望したがまだ自閉症ではないという望みはあると藁にもすがるような気持ちでそう自分に言い聞かせた。
夫には
「とにかく大変な時期です。お母様もかなりお疲れのようです。協力してあげてください」
と忠告してくれた。 夫は
「はい」
と返事はしたもののとにかく忙しかった。
協力しようとしても出来る状態ではなかった。
何も変わらないまま家という箱に私と長男と次男は箱詰めにされて悲鳴をあげていた。
→検査は一ヶ月待ちの状態だった。
検査をして何が変わるわけでもないのだけれどただただ検査の日を待った。 自閉症ではありません、新しい環境にまだ慣れてないだけですよ。
そう言われるのを待ちわびた・・・
その一ヶ月の間私の状態がだんだんおかしくなってきた。
感情の抑えが効かなくなっていた
。泣いたり怒ったりとかなり情緒不安定になって行き人に会うのが嫌になった。
仕事の途中で訳もないのに涙が止まらなくなった。
もう無理だと思い会社を辞めた。
そしてその一週間後宣告を受けたのだ。
あなたのお子さんは自閉症です、直線ではありません、ジグザグだと
マンマメニュー一覧
ケイジバン ニュース ママトモ
家電ママ ナイスショット レシピ
子連れグルメ ママエジソン コーディネイト
パート募集 ハンドメイド エッセイ
オーダー家具 マイホーム mamma-ichi
ブログ ビューティー 病気・病院
習い事・学校 輝くママ お問合わせ
コミュニティ一覧 情報ページ一覧
大分の注文住宅ハウスメーカー 黒木製材所

facebookページ

デジタルチラシのポータルサービス SHUFOO おすすめネットおおいた
大分の宅配水 クリクラ別府